成人式のお祝いに何あげる？お祝い金の相場やマナー、お返しについても解説

「成人式の祝いは何をあげたらいい？」
「成人祝いのお祝い金の相場は？」

子供や甥・姪が成人を迎える場合、成人祝いに関するお悩みや疑問をもつ方もいるのではないでしょうか。
本記事では、成人式のお祝いに何を選ぶべきなのかや、お祝い金の相場についてご紹介します。

またお祝い金を包むときのマナーについても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

成人式のお祝いには何をあげればいい？

成人式のお祝いとして喜ばれるものは以下のとおりです。

・お祝い金
・プレゼント

お祝いとしておすすめである理由を詳しく紹介します。

1.お祝い金

成人式のお祝いに何をあげるか迷ったときは、お祝い金がおすすめです。

お祝い金を受け取った本人が趣味に使ったり、夢や将来のために貯金したりするなど、自由に使い道を決められるため喜ばれます。

2.プレゼント

成人にふさわしいプレゼントを贈るのも、成人式のお祝いにおすすめです。成人式という特別な日に贈られる品物だからこそ、大切な思い出として記憶に残ります。

また成人祝いのプレゼントは、お金を渡すと気を遣われてしまいそうな関係性の方に贈る場合にもおすすめです。友人の子供や近所に住んでいる子供など、小さな頃から面識のある子に対して成人祝いを贈る場合はプレゼントを選んでみてください。

成人祝いはどこまで渡す？

成人祝いは「三親等内の親族」に渡すのがマナーとされています。

成人祝いを渡す本人の立場から、三親等の親族の範囲を以下にまとめました。

・子
・弟妹
・甥姪
・孫
・ひ孫

上記に当てはまらない親族や知人の場合は、親しい間柄であるか判断したうえで成人祝いを贈るか検討しましょう。

成人祝いを渡す時期は？

成人祝いを渡す時期は、新年から成人式の日までがよいとされています。ただし、成人式の当日は本人も忙しい可能性があり、避けるのが無難です。

親族が集まる新年を目安に、お祝い金やプレゼントを贈りましょう。なお成人祝いを渡す年齢は、18歳・20歳のどちらでも問題ありません。

相手に気を遣わせないように、両親や本人の都合を確認したうえで成人祝いを手配してみてください。

成人のお祝い金の相場は？

成人のお祝いを贈る金額は、相手との関係性によって異なります。関係性別のお祝い金相場について以下にまとめました。ぜひ参考にしてください。

親から子：1〜5万円

親から子に対して成人のお祝い金を贈る場合は、1〜5万円程度が相場です。

家庭によっては成人式にかかる費用を両親が支払う代わりに、子に対してお祝い金を贈らないこともあります。

祖父母から孫：1〜10万円

祖父母から孫に対して成人のお祝い金を贈る場合は、1〜10万円程度が相場です。

初孫やひとりっ子では、両親よりも高いお祝い金を贈ることも多いとされています。なお家庭によっては、成人式にかかる費用をお祝い金として祖父母が負担してくれる場合もあるでしょう。

叔父・叔母から甥・姪：1〜3万円

叔父・叔母から甥・姪に対して成人のお祝い金を贈る場合は、1〜3万円程度が相場です。

ただし、甥・姪の人数が多いと、お祝い金を用意する親族に経済的な負担がかかります。お祝い金を贈る前に、どのくらいの金額にするか親族同士で話し合うとよいでしょう。

兄・姉から弟・妹：3千〜1万円

兄・姉から弟・妹に対して成人のお祝い金を贈る場合は、3千〜1万円程度が相場です。

学生や新卒であまり収入がなければ、相場よりも少額のお祝い金でも問題ありません。またお祝い金ではなく、成人式に使用できるアクセサリーや小物などをプレゼントするのも素敵です。

知人の子供へ：5千〜1万円

知人の子供に対して成人のお祝い金を贈る場合は、3千〜1万円程度が相場です。

高額すぎるお祝い金は、相手の両親に気を遣わせてしまう可能性があります。相手の両親に気を遣わせたくないのであれば、相場程度のプレゼントを贈るのもおすすめです。

お祝い金を包むときのマナー

成人のお祝い金を包むときのマナーは以下のとおりです。

・金額は奇数
・新札を包む
・ご祝儀袋は紅白蝶結びの水引のものを選ぶ
・ご祝儀袋の書き方

それぞれのマナーについて詳しく紹介します。

金額は奇数

成人のお祝い金を包むときは、奇数（1・3・5・7）の金額を用意しましょう。

偶数（2・4・6）の金額は割り切れる数であることから、縁起がよくないとされています。「9」は奇数であるものの「苦（くるしむ）」を連想させるため、お祝い金では避けるのがマナーです。

なお偶数である「8」は漢数字にすると「八」となり、末広がりの意味をもちます。末広がりは「幸福が続く」の意味があるため縁起がよく、成人のお祝い金として用意しても問題ありません。

新札を包む

成人のお祝い金には、折り目が入っていない新札を手配しましょう。

日本ではお祝いごとのシーンで金銭を包む際に、新札を手配することがマナーとされています。新札は銀行の窓口、もしくは両替機で入手可能です。土日祝は銀行の窓口が空いておらず入手困難になる場合もあるため、余裕をもって手配しましょう。

ご祝儀袋は紅白蝶結びの水引のものを選ぶ

成人のお祝い金を入れるご祝儀袋は、紅白蝶結びの水引を選びましょう。

蝶結びは簡単に結び直せることから、成人祝い・出産祝いなどのシーンにふさわしい結び方です。ご祝儀袋に飾られている水引は基本5本で結ばれていますが、高額なお祝い金を包む場合は7本結びがよいとされています。

ご祝儀袋の書き方

ご祝儀袋を書くときは、筆ペンもしくは毛筆を用意しましょう。

ご祝儀袋の水引から上の部分には、以下のいずれかを記入するのが一般的です。

・御祝
・祝御成人
・成人式御祝

ご祝儀袋の水引から下の部分には、贈り手の名前をフルネームで記入します。お祝い金を3名以上で合算する場合は、代表者のフルネームの左横に「他一同」と記入してください。

成人祝いプレゼントを選ぶポイント

成人祝いのプレゼントを選ぶポイントは以下の2つです。

・大人だからこそ使うもの
・長く使えるもの

それぞれのポイントを詳しく紹介します。

大人だからこそ使うもの

成人祝いのプレゼントを選ぶときは、大人だからこそ使用する品物を選びましょう。

お酒や上質なティーセットなど、20歳を迎えたからこそ楽しめるものもおすすめです。普段はなかなか味わえない特別なお酒や、リラックスタイムに使える高級茶葉やおしゃれなティーカップなどは、大人の仲間入りを実感できるプレゼントになります。

長く使えるもの

成人祝いのプレゼント選びでは、長く愛用できるアイテムを選ぶのもおすすめです。

たとえば、シンプルで飽きのこないデザインの財布や腕時計、上質な革製品などは、流行に左右されず、年齢を重ねても使いやすいアイテムです。また、耐久性のある素材を選ぶことで、思い出とともに長く愛用してもらえるでしょう。

事前にどのようなブランドやデザインが好きなのか、本人に確認すると、喜ばれるプレゼントを見つけやすくなります。

成人祝いでおすすめのプレゼント

成人祝いにおすすめのプレゼントは以下のとおりです。

・時計
・アクセサリー
・バッグ
・スーツ

各プレゼントのおすすめのポイントを詳しく紹介します。

時計

時計は長年愛用できるアイテムとして、成人祝いにおすすめのプレゼントです。

学生・社会人問わず使用できるため、新成人への贈り物として喜ばれます。長く愛用してもらえるように、上質でシンプルなデザインを選ぶとよいでしょう。

アクセサリー

娘や姪などの成人祝いにおすすめのプレゼントは、大人っぽい印象を与えられるアクセサリーです。

パールやシルバー、ゴールドのアクセサリーは、結婚式や式典などのフォーマルなシーンに活用できます。誕生石が施された日常使いできるアクセサリーも、成人祝いとして人気です。

バッグ

高品質なブランドのバッグも、成人祝いにおすすめのプレゼントです。

流行に左右されないシンプルなデザインであれば、社会人になってからも使用できます。贈る相手が憧れているブランド品を選べば、愛着をもって長く使ってもらえるでしょう。

スーツ

息子や甥の成人祝いにおすすめのプレゼントは、着回ししやすいスーツが実用的なプレゼントとしておすすめです。シンプルなデザインのスーツなら、成人式だけでなく、就活やインターン、フォーマルな場面でも活用できます。ブラックやネイビーなどのベーシックな色を選ぶと、幅広いシーンで着こなしやすくなります。

ネクタイやシャツ、ベルトなどの小物をセットで贈ると、より実用性が高まり、成人後の新しいステージで役立つアイテムとして喜ばれるでしょう。

成人祝いにお返しは必要？

「お返し」とは、お祝いをくださった方に対する感謝・御礼の気持ちとして品物を贈ることです。結婚や出産などでお祝いをいただいた場合は、お返しの品物を贈ることが一般的とされています。

成人祝いを受け取った場合もお返しが必要なのか、疑問に思う方も多いのではないでしょうか。成人祝いのお返しの必要性や、お返しを贈るタイミングについて以下にまとめました。

お返しは必須ではないが、必ず感謝を伝える

結論からお伝えすると、成人祝いのお返しは必須ではありません。

ただし成人祝いの御礼として、贈り物を受け取った本人から感謝の気持ちを伝えることがマナーとされています。成人祝いをいただいたら、直接、口頭で御礼と感謝の気持ちを伝えましょう。

もし相手が遠方に住んでいる場合は、電話や手紙などで感謝の気持ちを伝えてください。

お返しするなら1ヵ月以内に

一般的に成人祝いのお返しは必要ないものの、どうしても相手にお返しを贈りたいという場合は1ヵ月以内に手配しましょう。

お返しの品物は相手に気を遣わせないような、お菓子やお酒などがおすすめです。お返しの品物の金額は、いただいた贈り物の金額から半額〜3分の1程度を目安にするとよいでしょう。

成人式は新たな門出！マナーを守って気持ちよくお祝いしよう！

成人式は、大人としての新たな一歩を踏み出す大切な節目です。これまでの成長を祝うとともに、これからの未来を応援する気持ちを込めて、お祝いを贈りましょう。

大切なのは、相手にとって喜ばれる形でお祝いをすること。お祝い金でもプレゼントでも、贈る側の思いやりが伝われば、きっと心に残る贈り物になります。

成人を迎える方にとって、これからの人生が充実したものになるよう願いながら、素敵なお祝いの時間を過ごしてください。

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